今までのハイビジョンを超える解像度の4Kテレビがゆっくりとですが商品ジャンルの裾野を広げ社会に根付きつつあります。



ところが、既にその先を見越した8Kテレビが試作品としてですが登場しました。

昨年の10月に千葉県の幕張メッセで開かれた「CEATEC JAPAN 2014」では国内電器メーカーから次世代の大型液晶テレビとして展示されたのでした。

しかも、その8Kテレビは擬似解像度ではなくフルスペックだったのです。

フルスペックが意味するのは既にハード面の製作技術は確立されているということ、他の条件が揃えば市場に実機として流通するのもそう遠いことではないはずです。

問題なのはその「他の条件」が揃わないことなのです、特にソフト面。

では、まず現行の4Kテレビで考えてみましょう、ようやく根付きつつあるといはいえそのスピードはゆっくりとしたものです、これはソフト面がまだ未熟で、映像を映すテレビはあっても映すべき放送ソースやDVD等のメディアが追いついてないのです。ソフト面が充実すれば普及の速度は上がるでしょう。

この点、鳴り物入りで登場した3Dテレビが普及しないまま尻すぼみになってしまったのと似ています。

では、8Kテレビはどうなるかと言えば更に条件が厳しくなります、4K放送は本来の4K映像よりは若干落ちるレベルの画質ではあるけれどデータ量は小さく抑えられるという妥協点でなんとかBS放送やCS放送で放送データの伝送に必要な条件を満たしていますが、更に膨大なデータ量となる8K放送ともなるとそれも難しくなります。

画質を更に落として構わないのであればデータ量は抑えられ放送も楽になるかもしれませんが、それだともはや8Kである意味はなく4Kや現行ハイビジョンで充分ということになりかねません。

8Kテレビの発売時期は8K放送に適した放送電波の運用や更に高効率な符号化と伝送技術が確率された時にやってくるでしょう。

ただ、本格普及はソフト面が充実してからです。

ちなみに、NHKでは2016年に試験放送、2018年に本放送をというロードマップをたてています。

また、8K番組を製作する側に機器などの設備を整える必要が出てくる上に、番組出演者(特に女優さん)にも新たな対応を求められる場面も考えられます。

ハイビジョン登場時に生まれた言葉で「ハイビジョンメイク」というのがありましたが、テレビが高精細で高画質になるために女優さんは新たなメイク技法で臨む必要が出てくるというものでした。

発売時期が明らかになれば8K放送の場合も似たようなケースが登場するかもしれません。