4Kテレビってどう思いますか?少し気になったので調べてみました。

 

4Kで空間光学手ぶれ補正! プロジェクタ&サブカメラも使えるソニー「FDR-AXP35」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150304-00000020-impress-ind

 

■ 誰もが納得? ソニー「FDR-AXP35」のレビューをお届けする。



これまでソニーの4K戦略は、パナソニックがデジカメ主動で動いてきたのと対照的に、カムコーダ主動で動いている。

初代は2013年11月に大型機の「FDR-AX1」を 、2014年3月にはハンディタイプの「FDR-AX100」をリリースしていた。

ミラーレスのα7Sも4K出力は可能だが、本体では記録できないなど、4K動画機としては一歩引いた格好だ。

FDR-AX100は世界初のハンディタイプ4Kカムコーダだったが、従来のHDハンディカムハイエンドモデルと比べると、空間光学手ぶれ補正なし、内蔵メモリもなし、さらにプロジェクション機能もなしと、実売約22万円もする割に、いろいろ削られた感のあるモデルであった。

もちろんあのタイミングでハンディタイプの4Kカメラをリリースした意義は小さくないが、削られた機能は評価が高かった部分なだけに、それが4Kになったことで落ちてしまうのは残念であった。

そんな声もあってか、今年2月に発売された新モデル「FDR-AXP35」(以下AXP35)は、4Kながら従来のHDカムコーダと同じ機能を載せ、さらに価格も大幅に下がって店頭予想価格14万5千円前後となった。

ネットではそれほど価格は下がっておらず、13万円半ばといったところである。

1年かけて機能追加で価格ダウンということで、にわかに注目度が高まっているこのモデル、実力のほどはいかがだろうか。

さっそく試してみよう。

■ ややスマートさに欠けるボディ AXP35は、ブラックとブロンズブラウンの2色展開である。

今回はブロンズブラウンの方をお借りしている。

同スペックでプロジェクタとビューファインダのない「AX30」も同時発売されているが、こちらはブラックのみだ。

AXP35を初めて見たのは今年のCESでの事だが、正直カタチがずんぐりしていてガッカリしたのを覚えている。

AX100はわりかしシュッとしたスタイルだったので、余計そのギャップが目立ってしまうようだ。

ずんぐりした理由の大半は、奥行きが短くなったことと、プロジェクタ搭載だろう。

プロジェクタは液晶モニタの反対側に搭載されるので、どうしてもモニタ部の厚みが出てしまう。

また、ライバル機である「HC-WX970M」もサイズ的には似たようなものだが、ずんぐり感があまりないのは、レンズフードがあるからかもしれない。

気になるレンズだが、動画で29.8~298mm/F1.8-3.4の光学10倍ズームレンズ。

なお手ぶれ補正がアクティブの場合は、デフォルトで全画素超解像ズームがONになり、ワイド端が少し狭まるほか、トータルで15倍ズームとなる。

手ぶれ補正がスタンダードの時は、空間光学光学手ぶれ補正は動作するが、全画素超解像はOFFになり、光学10倍ズームとなる。

このあたりの仕様はAX100と同じで、ユーザーが自分で超解像のON/OFFができず、手ぶれ補正の強さでズーム倍率を調整するというのは、非常にわかりにくい。

連動するのは仕方がないとしても、メニュー項目として超解像を使うかどうかの選択肢も欲しいところだ。

なおフィルタ径は52mmだが、レンズの前玉径は実測で24mmしかない。

空間光学手ぶれ補正のためとはいえ、4Kカメラとしてはかなり光学部が小さい。

イメージセンサーは1/2.3型のExmor R CMOSで、総画素数1890万画素。

有効画素数は動画で829万画素、静止画で1,030万画素となっている。

光学設計の違いで有効画素数が変わるわけだが、センサー自体のスペックは「HC-WX970M」と同じのようだ。

画質モードは、4KではXAVCの100Mbpsと60Mbpsから選択可能。

今回はHC-WX970Mと条件を同じにするために、60Mbpsで撮影している。

なお本機にはシェア用ファイルとして、720/30pのMP4動画を同時記録する機能もある。

液晶モニタは3型のタッチパネルで、液晶部の下のスリット部にスピーカーがある。

ビデオカメラのスピーカーが液晶部にあるのは、意外に珍しい。

おそらくプロジェクタを入れるための厚みを利用して、スピーカーもここに入るねということになったのだろう。

プロジェクタは解像度854×480ドットで、明るさは最大50ルーメン。

連続投影時間は、付属バッテリで約2時間25分となっている。

液晶を開くと、本体側面にボタンと端子類がある。

以前からの人気機能である「マイボイスキャンセリング」のON/OFFボタンもここだ。

これは5.1ch収録マイクの特性を変更して、撮影者の声を低減してくれる機能だ。

動画にいつも鼻息が入ってるみたいな人には重要な機能だ。

メモリーカードスロットは1つで、例によってメモリースティックPROデュオとSDカード兼用である。

正直メモリースティックは格段安いわけでもなく、他のメーカーの製品で使えるわけでもないので、わざわざ買うメリットはない。

ソニーはこういう、もはや勝ち目のないものこそ早々にたたんだ方がメリットがあると思うのだが、どうだろうか。

後部にはビューファインダもあり、後ろに引き出すとONになるタイプ。

サイズは0.24型で、解像度は約155万画素。

時分割方式なので、素早い視線移動ではカラーブレーキングが起こる。

グリップ部には外部マイク端子とイヤフォン端子、microUSB兼用のMULTI端子がある。

バッテリの充電は、背面に角形のAC入力もあるが、グリップベルト部にあるUSB A端子を使う事もできる。

旅先ではいちいちACアダプタを持参しなくても、PCやモバイルバッテリーから充電できるので、便利だ。

■ さすがの手ぶれ補正だが…… ではさっそく撮影である。

今回も多少風があるが晴天に恵まれ、撮影コンディションとしては前回のHC-WX970Mの時とほぼ同じである。

時間帯も同じだ。

液晶モニタの見え具合は、設定でバックライトを明るくすれば屋外でも問題ない。

一方で屋外撮影で威力を発揮するビューファインダは、アイカップのような接眼部のカバーがほとんど出っ張っていないため、太陽の位置によっては光が入り込んで見辛かった。

特に筆者のようなメガネ者ではどうしても目と接眼部の間が空いてしまうので、余計に光が入りやすい。

つばのひろい帽子などを被って遮光するといった工夫が必要になるだろう。

ポイントの空間光学手ぶれ補正は、4Kでもさすがの威力だ。

誤動作が少なく、まるでレールを敷いたかのようななめらかな手持ちドリーは、他社の追従を許さない。

特に4Kとなると情報量も多く、さらにテレビでは48型以上の大画面で視聴する事が多いので、安定した映像であることは欠かせない条件だ。

その一方で、物理的に動かせるレンズユニットであることから、レンズ自体はかなり小型化されている。

画質的な影響が気になるところだ。

ビットレートは一段低い60Mbpsながら、圧縮ノイズなどは感じられない。

ただ全体的な印象としては、先週のHC-WX970Mの鬼のような解像感からすれば、本機の解像感は一段落ちる。

100Mbpsで撮影すればまた違う可能性もないではないが、WX970Mが60Mbpsであの解像感が出ていることを考えれば、AXP35でできない理由はない。

また空抜けの木の枝や、白い被写体の輪郭に、かなりパープルフリンジが目立つ。

ワイド側では気にならないが、テレ側ではてきめんである。

もちろん、全ての条件を光学設計のみでクリアするのは酷というもので、特性の劣化をプロセッシングでカバーすることに関しては、すでにコンセンサスは得られていると思う。

逆にそこが、ボディレンズ一体型カメラのメリットでもある。

だがAXP35では、プロセッシングでも補正しきれないレベルのフリンジが目立つ。

消費者は空間光学手ぶれ補正力をとるか、画質をとるかという選択を迫られる結果となっている。

ちなみに前モデルのAX100は引き続き販売されるので、画質重視の方はAX100を選ぶという選択肢もある。

が、価格からすれば、WX970Mとの選択になるだろう。

WX970Mと言えば、モニタの脇に搭載したサブカメラを使う「ワイプ撮り」が特徴だが、AXP35にもそれに近い「マルチカメラコントロール」という機能がある。

これはWi-Fiで撮影動作とモニタリングが可能な一部のカメラ(現時点ではAS30V以降のアクションカムと、レンズスタイルカメラQX1/QX30)と連携する事で、AXP35の録画を開始すれば、他のカメラも自動で同時に録画するという機能だ。

例えば広角とワイドを同時に撮影したり、動画と静止画を同時撮影したり、最大5台のカメラを同時にマルチアングルで撮影するといった使い方が可能だ。

今回は手持ちのアクションカム「AS100V」をAXP35の上に装着してテストした。

上部に装着するためのアクセサリ「VCT-CSM1」もすでに発売されている。

撮影した映像は、それぞれのカメラに記録される。

つまりWX970Mのように、その場でPinPされるわけではない。

あとで編集ツールを使い、PC上で自分で組み込む事になる。

ただし現場では映像モニターとして、AXP35から、アクションカムの映像を確認することができる。

現場でPinPをやってしまうか、あとでPCでやるかについては、ユーザーのニーズやスキルで評価が分かれるところだろう。

先週テストした結果からすれば、Wi-Fiで飛ばした映像を記録するには、電波状況が大きく影響して確実な動作が保証できないので、別々に撮っておいた方が好ましいと言える。

ただ、もはや世の中にはPCを持ってない、あるいは持ってるけどWindows XP時代のやつだ、という家庭も珍しくなくなっており、4K動画をPCで扱ってPinPする作業をユーザー自身がやることについてどれぐらい現実的に可能なのか、正直よくわからない。

昔ならそれができるVAIOはこれですよ、みたいな組み合わせやお勧めモデルもあったかもしれないが、今となってはもう別会社なので、ナンのことですか状態である。

マルチカメラ編集ツールとしては、「PlayMemories Home」が無償提供されている。

今回はこれのMac版を使って編集してみた。

Windows版とバージョンは異なるが、機能的にはだいたい同じのようだ。

「ツール」内の「マルチビュー作成」で作っていくのだが、この機能は以前AS100Vのレビューのときに簡単にご紹介したことがある。

当時のバージョンではXAVC Sが編集できなかったが、その後バージョンアップして4KのXAVC Sも編集できるようになっている。

2つのカメラの映像の同期を取るためには、プロ機の場合は2つのカメラのタイムコードを合わせておき、あとは収録素材のタイムコードを合わせることで同期をとる。

一方コンシューマ機にはタイムコードの入力そのものがないので、この方法が使えない。

どうするかというと、PlayMemories Homeでは同期したい映像に含まれる音声を解析し、その音声を頼りにタイミングを合わせるという方法をとっている。

従って2画面の作成は、かなり簡単だ。

まず下地になる映像を選んでドラッグ&ドロップで登録し、次に同タイミングで撮影された映像を追加でドラッグ&ドロップする。

あとは「再生開始位置の調整」で解析すれば、一発で揃う。

あとは使いどころをIN・OUTで指定して書き出すだけだ。

レイアウトは、PinP以外にも並列で2画面というレイアウトもある。

その場でワイヤレスで飛ばすのと違い、子画面内もそこそこ高画質で撮ることになるので、こちらのほうが仕上がりはいい。

■ 4K再生機能も向上 4Kテレビもないのに4Kカメラを買ってどうするのか、というのが去年までの状況だったように思う。

だがすでに昨年末頃には4Kテレビの価格も11~14万円ぐらいから買えるようになっており、4Kワールドがいつの間にか現実的なものになっている。

ただそうは言っても、カメラとテレビをセットで買うというのもしんどい話で、今のHDテレビがうまく利用できるソリューションは、しばらくは必要な機能だろう。

ソニーでは以前のAX100から、HDテレビに繋いだ際は、任意の場所が拡大できる機能を備えていた。

それに加えて今回のAXP35では、4K動画再生時にズームレバーを使って、任意の倍率で拡大できるようになった。

以前は4倍拡大固定だったので、見たい部分をより適切な範囲で拡大して見る事ができる。

もう一点ポイントなのは、プロジェクタの搭載だろう。

プロジェクタの解像度が4Kではないものの、4K撮影したファイルも気軽にどこでも大きく映して見ることができるのは良い。

天井に映して今日の成果を家族で楽しむなど、家庭内での使い方も拡がる。

個人的に一つ大きいのは、プロジェクタ用の外部入力がある事だ。

5人ぐらいの小規模な会議で、ちょこっと皆にPC画面を見せたい時などは、13インチぐらいの小さい画面を全員で覗き込むというのもイケてない。

実は先日地元でちょこっとした打ち合わせがあって、全員でブレストしていくためにPC画面をこれでプロジェクションし、意見を書き出していくという作業をおこなったところ、めっちゃ好評だった。

そもそも地元の公民館レベルでは、会議室にプロジェクタもテレビもないし、どうしても紙での作業になってしまう。

それだとどんどん変更を加えていくような会議や、計画を練っていくような打ち合わせがやりづらい。

一方AXP35なら付属バッテリで2時間近く投影できるし、バッテリが減ったらPCからUSB給電もできる。

単にカメラの絵を映すだけではもったいない機能だ。

そのほか再生機能としては、本体だけでハイライトシーンを集めて1本の動画にしてくれる「ハイライトムービーメーカー」という機能を搭載している。

色味解析を使って同じシーンが連続しないように工夫されているが、あいにくAVCHDで撮影した動画にしか対応していないため、今回はテストできなかった。

ぜひ4Kでも対応して欲しい機能だ。

■ 総論 4Kで空間光学手ぶれ補正搭載という、まさにキラーソリューションを搭載したモデルのAXP35だが、光学部の小ささゆえに画質面では後退する結果となった。

いや他に比較対象がなければまあこんなもんかという評価だったかもしれないが、同じぐらいのボディサイズのHC-WX970Mの画質を知ってしまったので、どうしても見劣りがする。

もっとも画質的に気になるのはテレ側なので、ワイド側で撮影する機会が多い方には、あまり問題にならないかもしれない。

だがワイド端なら元々そんなに手ぶれも気にならないので、そもそも空間光学手ぶれ補正がいらないんじゃないかと言う話にもなり、うーむという結果になる。

マルチカメラ撮影は今回初めてテストしてみたが、小型のアクションカムと組み合わせるというのはなかなかうまい手だ。

そもそもスタートストップとモニターしかやってないので、電波状況が途中で悪くなっても画質的には問題ない。

同時にRECしておいて、2人で別々のアングルを撮影しても面白いだろう。

あとでガッチャンコするのは、ソフトウェアが優秀なので、大した手間はかからない。

実売ベースでHC-WX970Mより3万円高いところをどう見るかがポイントになると思うが、個人的にはプロジェクタの搭載が大きなポイントだと思う。

ビデオカメラは撮るだけ撮って、後で見ないというのが一番使い方として勿体ないわけだが、そこをカバーする機能としてプロジェクタは欠かせない。

それにしても、コンシューマの4Kビデオカメラ参入が未だソニーとパナソニックだけというのは、ちょっと寂しい状況だ。

このままビデオカメラというソリューションは右肩下がりを続けるのか。

4Kテレビ普及に拍車がかかる今年から2016年にかけてが、ビデオカメラとしても正念場となるだろう。

ぜひ消費者に沢山の選択肢が生まれることを期待したい。

【AV Watch,小寺 信良】

 

 

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