NTTコムとニフティも参入――音声通話サービスを提供するMVNOが増えてきた理由

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141208-00000046-zdn_m-prod

師走に突入し、モバイル業界の動きもあわただしくなってきた。

この2週間は、特にMVNOの大型発表が相次いだ。

11月26日には、ISPのニフティがドコモから回線を借りた音声サービスの「NifMo」を発表。

12月1日には、NTTコミュニケーションズが「OCN モバイル ONE」で、音声サービスを開始した。

ゲオと提携し、SIMカードの即日発行も行う。

MVNOの中では特にシェアが高い同社だけに、業界に与える影響は大きそうだ。

 ほかにも、CCCが「CCCモバイル」を設立したり、フュージョン・コミュニケーションズが楽天モバイルのセット端末「Ascend Mate7」「AQUOS SH-M01」を発表したりと、この2週間はMVNOの動きが活発だった。

今回の連載では、新たに音声サービスを開始するNTTコムとニフティの狙いを解説していく。

料金はいずれも税別。

●ワイモバイルにも対抗、音声通話サービスに踏み出したNTTコミュニケーションズ NTTコミュニケーションズは、「OCN モバイル ONE」に音声通話対応のサービスを追加した。

その料金プランは下記表のとおり。

データ通信専用のプランと使えるデータ量や1日、1カ月といった単位は同じで、各プランで料金が700円高くなっている。

つまり、この700円が携帯電話の料金プランで一般的な「基本使用料」にあたるものだと考えられる。

通話料は、どのプランでも30秒20円。

回線交換の場合、設備をドコモなどのMNOからそのまま借りている場合が多く、OCN モバイル ONEもこの点は変わらない。

特徴的なのが、データ通信量のシェアに対応していること。

もともと、データ通信専用のプランで利用できた仕組みだが、これを音声通話にも対応させる。

追加で発行できるSIMカードは最大4枚。

1枚ごとに1150円の料金がかかる。

つまり、1150円で音声通話に対応した回線を1回線増やせるということだ。

データ通信のみの場合は450円で1枚のSIMカードを追加できたが、ここに音声通話の基本使用料が合算されたと考えれば分かりやすい。

この「容量シェアSIM」は、どのコースにもひも付けられる。

例えば、あまりデータを使わない家族なら、4人で「100MB/日」コースに入って、1人平均25Mバイトずつ使うといったことも可能だ。

通話料は30秒20円とやや高めの設定だが、発信は通話料の安いIP電話で行いつつ、今まで使っていた電話番号で着信する。

こんな利用も可能になる。

そのため、同社は音声通話対応SIMにIP電話サービスの「050 plus」をセットにした。

「もともとは300円、データ通信対応のOCN モバイル ONEでは150円を基本料金にしていたが、音声通話対応SIMだと無料になる」(ネットワークサービス部 販売推進部門 担当課長 新村道哉氏)ように料金を設定。

番号は050になるが、対固定電話で3分8円、対携帯電話で1分16円で電話をかけることができる。

NTTコミュニケーションズは、MVNOの中でトップシェアを誇る事業者だ。

6月にMM総研が発表したデータによると、41万回線でシェアは23.7%。

「他社が音声通話対応のSIMカードを出していた中で、販売が下がっていたわけではない」(新村氏)そうで、データ通信対応SIMカードのみで販売数を順調に伸ばしていた。

「10月(の契約者数)は、過去最大だった」とのことで、「格安SIM」「格安スマホ」のブームを追い風に、規模を拡大している。

一方で、MVNOのサービス全体を見渡すと、音声通話のSIMカードも徐々に増えている。

IIJ、BIGLOBE、日本通信、U-NEXTなど、シェアの高いMVNOは軒並み音声通話に対応済み。

楽天モバイルとNifMoに関しても、音声通話に対応している。

MVNOが音声通話に対応する理由はいくつかある。

その1つが、ユーザーからのニーズがあるということ。

IP電話よりも安定度の高い回線交換を利用できるのは、大きなメリットだ。

いざという時に、110や119などの緊急通話ができる安心感もある。

また、新村氏が「スマートフォンといえば、やはり090や080の番号を利用できるのがみなさんのイメージ」と述べているように、電話に対応することで、一般ユーザーの心理的な障壁を下げる効果もある。

もう1つの大きな理由が、今まで利用してきた電話番号をMNPでMVNOに移せるということ。

もともとはサブ端末のデータ通信回線として契約者を伸ばしてきたMVNOだが、MNPができればメイン端末の音声通話需要まで取り込めるようになる。

2台目需要から、1台目需要に、ニーズが移り変わってきたといえるかもしれない。

実際、音声通話対応SIMを始めたMVNOの契約者数も順調に伸びており、関係者に話を聞くとMNPの利用者が高い割合を占めているという。

このニーズを取り込むために、OCN モバイル ONEも満を持して音声通話に対応したというわけだ。

とはいえ、キャリアショップのような店舗がないMVNOだと、音声通話対応のSIMカードは発行までに時間がかかる。

本人確認が厳格で、店舗やシステムがそろっていないと、郵送対応になるからだ。

最近ではIIJがビックカメラ内にカウンターを設置、即日対応を始めている。

U-NEXTも同社の運営する店舗で、新規契約やMNPが可能だ。

これに対し、NTTコミュニケーションズはゲオと協力。

「ゲオアキバ店」で、新規契約の即日開通手続きを開始する。

MNPには未対応だが、準備は進めているといい、こうした店舗は「どんどん増やしていきたい」(新村氏)という。

以前はデータ通信のみを提供して回線提供元のキャリア(MNO)とすみ分けを図っていたOCN モバイル ONEだが、音声通話対応サービスの開始に伴い、その位置づけが徐々に変化している。

同じNTTグループのドコモとのすみ分けも意識した。

競合となるのが、ソフトバンクグループの中でアグレッシブな料金プランを打ち出す、ワイモバイルだ。

「ドコモにも、ワイモバイル対抗をやり切れていないという意識がある。

お互い協力して、その部分を弊社が担っていくという話はさせていただいている」(新村氏) 欧米ではグループ企業のMVNOをサブブランドとして位置づけるキャリアもいるが、ドコモとNTTコミュニケーションズのOCN モバイル ONEも、それに近い関係になりつつあることがうかがえる。

また、NTTコミュニケーションズでは、音声通話対応SIMカードを「光コラボレーションメニューと合わせて、トータルでOCNをご利用いただける環境を整える第一歩」(新村氏)と位置付けている。

ドコモが「ドコモ光」を開始し、ワンストップで固定からモバイルまでを提供しようとしているが、MVNOの仕組みを使えば、ISPにも同様のことができる。

NTTコミュニケーションズでも、OCNとOCN モバイル ONEをセットで契約すると200円の割引を受けられる。

このように、今後は固定も含めた総合力での競争に軸足が移っていくのかもしれない。

●2つのお得と3つの安心で差別化――老舗のニフティも音声サービスを開始 光コラボレーションモデルやMVNOの仕組みを活用し、固定からモバイルまでをワンストップで手がけようしている事業者は、NTTコミュニケーションズだけではない。

むしろ、ISPのほとんどが、同様のビジネスモデルを検討しているといってもいい。

老舗のISPであるニフティもその1社で、代表取締役社長の三竹兼司氏は「(光回線の)卸を受けて、その(値引きの)原資を受けての割引のようなことは、今後も積極的にやっていきたい」と語る。

そのニフティが11月27日に開始したサービスがNifMoだ。

料金プランはデータ量ごとに分けられ、「2GBプラン」「4GBプラン」「7GBプラン」がある。

料金は2GBプランが月額900円、4GBプランが月額2500円、7GBプランが月額3500円。

回線交換の音声通話に対応させると、基本使用料が700円かかる格好だ。

通話料は30秒20円かかる。

MNOの料金プランよりは安い部分が多いが、こうした料金プランはMVNOで一般的。

2Gバイトが900円は“相場”で他社も同様の水準だ。

4Gバイト以上のプランでは優位性があまりない。

先に挙げたOCN モバイル ONEと比べても割高で、データ量のシェアや無料のIP電話などの特徴もない。

こうした状況を受け、同社のネットワークサービス事業部長 三浦信治氏も「どんぐりの背比べ」と語る。

料金の安さでは、MVNO同士の差別化は難しいというわけだ。

端末は各社とも、SIMロックフリーモデルをメーカーから調達することが一般的。

フリービットのように独自端末を開発するMVNOもあるが、ここでの差別化はMNO以上に難しい。

そこでニフティが訴求するのが、「2つのお得と3つの安心」(三浦氏)だ。

同社は「NifMoバリュープログラム」を用意。

これは、専用アプリから買い物をすると割引を受けられるアフィリエイトプログラムで、「(たくさん)買い物をした月なら、500円、600円にスマホの料金が収まる」(三浦氏)。

専門ショップに加え、Yahoo!ショッピングなどのモールも入っているため、欲しいものが見つからないことはなさそうで、NifMoバリュープログラムを経由すれば確実に割引が受けられそうだ。

もう1つのお得が「NifMoコネクト」。

公衆無線LANサービスの「BBモバイルポイント」を利用できる。

三浦氏が述べていた「3つの安心」とは、サポートや保証を充実させたこと。

ISPとして歴史の長いニフティの実績を生かしたサポート体制を敷き、端末の水濡れ、故障、破損などに対応する「NifMoあんしん保証」も開始する。

また、ISPで一般的な訪問サポートをMVNOでも行う。

接続設定だけでなく、基本操作なども教えてもらえるサービスとなる。

満を持して参入したニフティだが、厳しい見方をすると、これでも「どんぐりの背比べ」であることに変わりはない。

Wi-FiがセットになったサービスはIIJのBIC SIMやBIGLOBEなどほかにも多く、保証サービスやサポートに力を入れるMVNOも増えている。

訪問サポートは、先に挙げたOCN モバイル ONEも開始した。

後発として参入したニフティが、どこまで魅力的なサービスに育て上げていけるのかは未知数。

三竹氏が「MVNOは、格安スマホを目的でやっているのではない」と述べているように、ニフティの長期的な目標は、IoT(Internet of Things)のサービスを提供するところにある。

NifMoはその第一歩という位置づけだが、少々インパクトに欠けていたというのが筆者の率直な印象だ。

また、後発にも関わらず準備不足な点も目についた。

例えば、現状では音声通話を開通させようとすると、SIMカードが郵送になってしまう。

本人確認をするためだが、即時開通する手段がまったく用意されていないのは、一部の他社と比べて見劣りする部分だ。

三竹氏は「量販店でコーナーを置いていただけるところがあればやりたいが、交渉も必要。

今のところはご不便をおかけしてしまう」と述べていたが、サービスインに合わせてどこか1店舗とでも始める周到さは必要だっただろう。

「将来的にはMVNO市場の10%ぐらいをNifMoで取っていきたい」(三浦氏)というなら、なおさらだ。

今後の改善に期待したい。

[石野純也,ITmedia]

最近検索の回数がのびてるドコモ光のニュースやツイートは確認してますか。

いままで全くドコモ光は気にかけたもこともない情報ですが、驚く程に目に機会が多かった意識をして多少調べてみました。

ドコモ光を簡単に調べてみて改めて感じましたが、ニュースサイトやツイッターでも話題になっていると思いました。

いい機会参考情報を多少ピックアップしてみます。